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寒いなあ、と思っていたのにマフラーを忘れて家を出てしまった。
夜になれば後悔することが目に見えているのに。
最近はバリバリの無職で、少しずつ家で仕事しながら生活しています。気付けば3月ぶりのブログ更新でした。ブログがあったことすら忘れつつあったよ、すみません。
久しぶりなので、色々なことがあったな、と、振り返っていきたいと思います。
3月更新したときはまだ海に遠吠え第1回公演前で、確か意気込みやらを書いたような気がします。
当時はコロナが猛威を振るい始めた頃で、にも関わらず強行した己に感服です。
すごく、色んな不安があって、楽しいとかそういうことはだいぶ二の次にしながら、演劇ユニットハナウタ解散後の新しい団体の旗揚げってこともあって。かなり気を張り続けていました。終わったあとの消耗もすごくて。
終わったらブログ書きますー!とかTwitterでほざいてたのにあれ…書けねえ…と思っているうちに時効(上手く書きたいことがまとまらなかった)で、まあいいか、Twitterで挨拶はした、それだけでも偉いさ…ととりあえず無かったことにしました(クソ)。
あんなご時世だったのに、沢山のお客さんに来ていただけて、やってよかったなと。何事も無かった今だから言えることです。
旗揚げとしては、善戦したのかな、と。
書きたいことやりたいことを再演という形で過去の自分に頼ってはいましたが、ちゃんとその時々の私というか、表現したいものを表現できていたのかなと思います。
そのために沢山役者やスタッフの皆さんに頼って、その節は本当に感謝しています。
本当に本当にありがとうございました。🐺
そのまま月日は流れて、気付けば9月。21歳にもあっさりなってしまって、20歳超えたらもう時間の流れはあっという間だなと、聞いていた通りだなあとぼんやり思いながらぼちぼち働いていたら、突然。
客演に呼ばれました。
公演日程は11月、京都。
そういえば昨年もソキュウさんの京都公演に出演していたなあと思いながら、いや一昨年もなんだんかんだ秋口は京都にいたような気がする。最早そういう季節なのかもしれない。
白河夜船の旗揚げ公演。
何を言っても物悲しくなるエモ顔と言われて呼ばれたのは一生忘れない。
3人芝居で、他のお二方が顔が良過ぎて、これは顔が負ける(?)と初稽古時に強く思ったのを覚えています。
演出には逆に夏井の顔が薄いから良い感じになるんだよと言われて、それは褒められているのか?と思いつつ、相変わらず薄幸顔を存分に活かせる役柄を頂戴して。
うーん、客演のときは大抵何かしら悲しい役なんですけど、もうそういうことさせたくなっちゃうのかな。最近は逆に開き直ってやろうと思うようになりました、進歩。
で、言ってる間に本番が過ぎて。
何だかんだと楽しく、大変頑張らせていただいて。
見に来られたお客さんにも楽しんでいただけていたらよかったなと思います。
表現って楽しいなあ、と改めて思えるような公演でした。呼んでくださってありがとうございます。
その頃辺りから、私は全然、眠れなくなっていました。1日2時間寝れるか寝れないかとか、数日寝てないとかザラです。いわゆる不眠症です、悲しいかな。
その頃あったことにはめちゃくちゃ、絶対これ原因やろと思えることがあって、それはちょっとこの後する公演のネタバレになるので(自分の経験を作品に昇華するタイプの人間として)深くは言えないのですが、とにもかくにも夜も眠れない人間になってしまいました。
全然働けなくなりました。そりゃそうだ。
潔く、速やかに、私は無職になりました。
微々たる金額ではあるものの、貯金がいくらかあるので今も生きていられるわけですが、なんか、悪いことしてる気分で昼間の梅田を闊歩したり、好きな色に爪塗ったり、派手な色に髪の毛染めたり、順調に貯金を減らしつつ、療養しつつ。
どうせ夜は眠れないから、ゲームしたり映画見たり本読んだり、脚本にもならない日記を書いたり。
そんなことをしているうちに、だんだん腹が立ってきて。
何でだ、と。
こうなった原因には、私はきっと、多分、落ち度がなくて、そんなことめちゃくちゃ分かってるのに自分が悪いと思う気持ちも無くならなくて、救いようがない。辛い。そういう夜が数日過ぎて、ふと、どうなってもいいから全部書こう、と思い至るわけです。ほぼ自暴自棄。
ちょうど表現の楽しさは改めて実感して、公演やりたいなあと思っていて。こんなご時世ではあるから、やはり最大限の感染対策をする必要はあって、でも夏井一度旗揚げでやってるよねそれ、と思ったらもう踏み止まる要素がなくて。
海に遠吠え第2回公演
「夜明け、輪郭線をなぞって。」
公演をすることに、決めました。
脚本・演出・出演、全部自分。
一人芝居にすることは最初から決めていました。
一人芝居以外でこの気持ちは昇華できない自信があったし、誰にも私の気持ちは代弁できない。私以外の役者を通してしまったら、必ずそこには一個人としての、一役者としての気持ちが介入してしまうから、今は、今だけは、この脚本だけは、それは要らないと思って。
正しく私を救うために、許すために、今作は存在するんだと、そう最初から明言しておきます。
それを鑑賞して受け取るお客さんがどう思うか、は、一旦頭の隅に置いておいて。とにかく自分のために、やろうと。コロナで大変な今だからこそ、他でもない私のために私がやる、その中で何か感じることや思うことがあったなら、一石二鳥というか。きっと何かしら考える・受け取ることができる作品ではあるので、あー夏井頑張ってんなあ、くらいの気持ちで見て頂けたらいいのかなと思います。
タイトルにもある通り、「輪郭」がキーワードの1つです。
私から見た私、他者から見た私。その輪郭をなぞる。
色んな私を肯定したり否定したりしながら、どうしようもなくなって、3階のベランダから落ちる妄想に浸って、眠れない夜をただただ無意味に過ごす、そういう私を、オブラート一切無しで体当たりに表現する一人芝居です。
あらかじめ言っておきますが、しんどいです。
夏井作品を見たことがある人なら、ああ今回はガチのガチをぶっ込んできたな、と思うだろうし(常連スタッフ談)、見たことがない人なら、ちょっとびっくりするかもです。なのであらかじめ。
精神的にも肉体的にも文句無しの健康な状態で見に来ていただけることを願います。
演じる私は瀕死です、もう既に。
脚本脳の夏井は「やれ!殺してしまえ!潰れてしまえ!」と言っているのに、演出脳の夏井は「待ってこれお客さんしんどくない?優しくしようよ…」と言っていて、役者夏井は「私はいつでも腹切ります!がんばります!」って超ボロボロで言ってる。頭がおかしい。
こんなことを毎稽古の度に繰り返して、本番でもおおよそ直前までこんな感じなんだろうから、もう、自分探しの旅にも出たくなるよ。
あ、私は2月から3月半ばまで北海道にいます。
土産は期待しないでくださいね。
Twitterで何の気なしに、第2回公演はエヴァンゲリオンだって話をしたら、まあまあ反応があったので軽い解説をしますと、何となく分かると思うんですけど脚本夏井が碇ゲンドウ、演出・役者夏井が碇シンジなんですよ。シンジ、エヴァに乗れ(夏井、演じろ)って言われてるの。もうやだ。
脳味噌おかしくなりそう。楽しい。
演劇的にドMでよかったと思う夏井でした。
果たして終演後も同じ気持ちでいられるかな…!?
そんな感じで、公演に向けて頑張っているので、皆さん是非に、夏井には優しくしてください。(すべては自業自得だが)
必死こいて頑張るので、1月、最高に最強の夏井菜月をお届けしたいなと思います。
大変なご時世ではありますが最大限安全に作品を楽しんでいただけるよう準備を整えて参りますので、皆さま何卒よろしくお願いいたします。
🐺予約フォーム🐺
https://www.quartet-online.net/ticket/uminitoboe2
それでは、多分また近いうちに更新、
できたらします(保険をかける)。
皆さま健康であれ。